キャリブレーションとは、日本語では校正と言う意味です。ただし、文章を精査し編集する際の校正とは異なります。技術の世界のキャリブレーション(校正)は、計測器が示す値と真の値の関係を確かめ、その差を補正する行為を言います。オーディオアナライザーなどの計測器のキャリブレーションは、まさにその意味です。
一方、エンドユーザーにとっては、主に音響測定マイクロフォンの狂い・精度を補正することを指します。着目する値は、音圧レベル(感度)と周波数特性に分かれます。ホームオーディオやカーオーディオの現場では、後者です。
具体的には、フラット特性ではないマイクロフォンの周波数特性を、生産時に測定したデータを用いて、使用時によりフラットにする行為がキャリブレーションです。
ちなみに、UMIK-1、UMIK-2には、製品生産時に測定された周波数特性を元に、キャリブレーションファイルが紐づけされています。そのファイルをREWやDirac Liveに読み込むことで、フラットな周波数特性での測定が可能になっています。
UMIK-1/2のキャリブレーションファイルには、0度(軸上)と90度(マイクを上に向けた場合)の2種類があり、miniDSP本国サイトのUMIK-1/2の製品ページシリアル番号を入力することで簡単にダウンロードできます。